Works
Architecture

帯山の家

所在地 熊本県熊本市
竣工年 2017年
規模・構造 木造2階建て
用途 専用住宅
敷地面積 299.63㎡
建築面積 137.87㎡
延床面積 183.67㎡
コンセプト

今回の計画は、施主が営む住宅会社のモデルルームも兼ねた住宅の計画である。要望としては、あまりモダンになりすぎないで和風のエッセンスも取り入れたデザインを求められた。

建物外観は、勾配の大きな切妻屋根とボックス状のボリュームを組み合わせ、軒を大きく張り出したデザインとし、どこか見慣れた雰囲気ながらも落ち着いたモダンな印象となるよう意図している。屋根はその大きさゆえに重たい印象とならないようディテールを検討。雨樋との寸法関係に注意しながら軒先を薄く納めている。切妻屋根部分の外壁はモルタルでフラットに仕上げ、しっくい塗り風の白い塗装とし、ボックス状部分の外壁はタイル貼りとし、目地底が深く荒いガサガサとしたレンガイメージのテクスチャで濃い赤茶色のタイルをセレクト。外壁の仕上げの対比を際立たせている。

エントランスは正面の壁一面をライムストーンという上品な色合いの石で仕上げている。壁面には間接照明を仕込んだニッチをもうけ、エントランスの照明としている。メインのリビングダイニングキッチン空間はひとつながりの水平に繋がる空間で、南側にはアウトドアリビングとしてのピロティ空間が広がっている。ピロティまでつながっている板張りの天井は、その段差部分に間接照明が仕込まれ印象的な照明計画としている。また、部分的に吹き抜けをもうけ縦方向にも空間が広がっている。吹抜上部には屋根の形状を反映させた板貼りの傾斜天井が覗き広がりを演出している。

切妻屋根とボックス状のボリュームが対比的に仕上げられた外観。

リビングダイニング空間。天井の段差に長い間接照明が仕込まれている。

エントランス。間接照明が仕込まれたニッチが空間を明るくする。

オープンキッチン。ワンポイントに光沢のあるモザイクタイルが貼られる。

シナ材で仕上げられたシンプルな和室。

吹き抜けに吊される照明(mooiレイモンドR61)。

屋根の形状を反映した板張りの2階天井。

鉄骨と木造のハイブリッド階段。

2階ルーフテラスにかかる深い軒。

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一級建築士事務所 ヒマラヤ

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